エジプト旅行記

時期 2008年06月22日〜6月29日

1日目(6/22)
前日に準備で徹夜となる。パッキングそのものは早く終わったが、旅のしおりを作るのに時間がかかった。
街中で地球の歩き方をぺらぺらめくるのも少しはばかれるので、地図や予定表をB6サイズのハードカバーノートに貼り付けて
作成した。日記帳としても使えるし今回とても重宝した。

今回はアエロフロート航空を利用した。リコンファームを忘れていたため、不安だったが問題なく搭乗できた。
JALと違ってそれぞれの座席にモニタはなく密かな楽しみだった最新映画は見れなかった。
12:00に成田を出発し、10hでロシア シュレメチボ空港に着く。ロシアの国際空港はぼろい、建設中の第3ターミナルの完成が望まれる。
ルーブルを持っていないため買い物できない。おまけに日本で買ったペットボトル2本を没収される。機内に持ち込めないのは知っていて
ペットボトルの容器が欲しいので中身を空にして機内に持ち込ませてくれと頼んだけれども英語が通じない。
でもロシアに来てよいこともあった。ロシアの女性の美しさに目を奪われる。目鼻立ちがはっきりしていて肌は白く、均整のとれたスタイルの
方が多かった。
シュレメチボ空港からカイロ空港の便に乗るが、一人もアジア人がいない。このルートでエジプトに入るのは稀らしい。
エジプト空港に着き、あらかじめ宿に頼んでおいたタクシーに乗り、宿に着く。タクシー運転手も英語はしゃべれなかったが単語にて
観光名所を教えてくれた。


2日目(6/23)
早朝5:30に起きてさっそくギザのピラミッドに向かう。タリフール広場のバス停で15分待つがいっこうにバスが来ないため、地下鉄で
ギザ駅に向かう。駅前で食べたアエーシ(丸型パン)にフール(豆の煮込み)を入れたものをエジプシャンと一緒に路上で食べた。なかなかおいしい。
朝のピラミッドは空いていた。ピラミッドは雄大でなかなか見ごたえがある。らくだに乗った客引きがしつこく、静かに見せて欲しいものだと感じた。
帰りはバスに乗る。バス内では抑揚のないアラビア語の歌が流れていた。伴奏もなくやたらエコーがかかっており、一息が長いのが特徴だ。
ナシードという宗教歌らしい。(http://jp.youtube.com/watch?v=JCtKZrR75Z0)
エジプトで一番大きいショッピングモールCITY STARSへ行く。イオンを3つもってきたくらいの巨大商業施設だ。7階建で多くのブランド店や映画館、
ゲームセンターがあった。日本でもこんな大きな施設はあるまい。
地下一階のスーパーを見るのが楽しかった。見たこともない魚や香辛料が売られている。
CITY STARSの後はカイロの代表的な繁華街のハーンハリーへ行く。人があふれていて活気もあり、客引きもしつこかった。

今回はホテルさくらのドミートリーに泊まる。一泊5ドル。エザークさんは日本語もしゃべれるので英語に自信がない人も安心だ。
宿泊客も全員日本人だった。今回、空港からの送迎と宿主催の砂漠ツアーに参加するためにさくらに泊まったが、カイロは思ったよりも
都会で旅行しやすい場所なので、高いさくらに泊まるよりかは安いホテルスルタンをメインにすればよかったと思う。
スルタンにも砂漠ツアーがあり、断然安い。


3日目(6/24)
早朝6:30に出発してトルゴマリンバスターミナルからバフレイヤオアシスを目指す。アジア人一人の6hのバス旅行となった。
都市を抜け、砂漠の中を一直線に走るのは爽快だ。
バフレイヤオアシスに着くとガイドに案内され、いきなり警察に連れて行かれる。何事かと思ったら身分証明と警察の同行が必要ないことを
書かされサインした。何かあったときの安全対策だろうか。
民家に案内され、昼食を取る。3人の大人と2人の子供と一緒にベドウィン料理を食べる。
パン、豆、ポテトサラダ、ピーマンのご飯詰め、甘い果実、すべておいしかった。

大人2人と子供2人(14歳、5歳)で15:30にジープで砂漠に出発した。一人のツアー客に対して過剰な人数である。子供の職業訓練も兼ねているのか?
30minとの運転後、オアシスの中にある屋外のプールに入る。プールといっても卓球台2面くらいの大きさだ。
水が大量に絶えず循環されており、不衛生な感じはしなかった。砂漠でプールとは贅沢だ。
次は黒砂漠と呼ばれるところにいく。砂上に無数の黒い石が散らばっているので砂漠全体が黒く見える。
クリスタルマウンテンは山自体がクリスタルの結晶できれいだった。
コンクリートの道路から外れ、砂漠の中をジープで走るのは迫力がある。白砂漠には無数の奇岩があり、これがかつて海の中にあった
さんご礁というのだから驚きだ。
黒砂漠、クリスタルマウンテン、白砂漠、砂漠といっても色々な顔をもっている。
砂漠の夕日はまた格段に美しい。360度地平線の見えるなか、あたりはまったく音のしない静寂に包まれたなか、広大な砂漠の中、
ちっぽけな自分が一人いる。夜は満天の星があり、星座を見つけるのが困難なほどだ。
この感動を誰かと共有したい!!
砂漠でキャンプをして就寝。キャンプといっても絨毯の上でごろ寝するだけだが、夜の砂漠は涼しくあっという間に眠りについた。



4日目(6/25)
朝は誰よりも早く目覚め、朝日をただただ見つめる。
ガイドはイスラム教徒で毎日のお祈りは欠かさない。一方で下ネタが好きだ。
1日で最高5回やったことがあるとか、週に何回するのか、Sexの際、薬は使わないのかと子供のいるなかでもあけすけに聞いてくる。
バクシーシも100ポンド(2000円)求めてきたが、高額なツアー料金を払っているため、
5ポンドを渡そうとするとそれじゃタバコしか買えないと受け取りを拒否された。
スイカの収穫を手伝い、その場で食べるのはおいしい。
砂漠の中の畑は塩害がひどく、白い塩が見られた。
ガイドからは名刺をもらい、今度友達に紹介するときは直接連絡をくれという。中間マージンを取られるのが嫌なのであろう。
このことはくれぐれも秘密にしてくれと頼まれた。

昼食を民家で食べて、バスでカイロに戻る。
カイロの有名な沈没宿ホテルスルタンに泊まりに行く。ドミートリーが1泊12ポンド(240円)と安い。
こちらは韓国人、アメリカ人、カナダ人と国籍豊かだ。砂漠ツアーも安く仲間も見つけやすい。
失敗した。。。
宿の情報ノートもおもしろく、情報を得ることができた。
有名なアモーレ丸山さんも間近で見ることができ、大満足だ。
ベットはおんぼろでベットの全体に板が張っていない。従ってお尻の置く場所によってはすっぽりはまってしまう。
2ヶ月間旅行しているカップルと話す。二人で長旅なんてうらやましい。まさに若いうちしかできないことであろう。



5日目(6/26)
会社から電話が鳴る。現実の世界に引き戻される。今回は携帯電話をレンタルしている。エジプトの治安に不安があってのレンタルだったが、
今思えば全く必要のないものだった。
朝ごはんはコシャリを食べる。安い、うまい、早いでエジプトで一番のお気に入りだ。
シナイ山へいくためトルゴマリンのバス停からダバブへ向かう。ダバブはシナイ半島の先っちょにある。
バスから見える景色がきれいだ。左手には荒々しい山が近くに見え、右手には美しい紅海が広がっている。
道路沿いには新興団地が多く建っており、にぎわいを見せていた。
バスはきれいで振動も少なく、読書や日記ができるほどだった。
10hの乗車でやっとダバブにつく。目当ての宿まで現地の乗り合い車に乗るがほんの少しの距離で80ポンド(1600円)も取られた。
今回最高のぼったくりである。もちろん抗議したが、バスでの長旅の疲れと、深夜真っ暗の道路での口論で弱気になっていたせいか
お金を払ってしまった。そして払ってしまったことが悔しく、1日引きずってしまった。
ホテルからのシナイ山ツアーも金曜日はやっていないらしく、あてが外れた。このまま帰るのも尺だったので大金を使い(38ドル)で1h20minかけて
タクシーでシナイ山へ向かう。
深夜の1:30に着くが宿の門がしまっており中に入れない。
しかたなく今日は野宿することにした。我ながらいい度胸だ。


6日目(6/27)
5:00に起き、聖カトリーナを目指すが聖カトリーナ発のバスが朝の6:00発の一本しかないことを知る。
ダバブへ帰ってそれからカイロに行くと到着が22:30頃となり、最悪飛行機を乗り過ごすこととなる。
泣く泣く登山はあきらめバスに乗る。登山しなくても山は見えたので満足だ。
短い睡眠時間と旅の疲れ、重い荷物を考えれば、登らなくて正解だっただろう。
しかしあと一日の旅程があればと悔やまれる。次回はダバブにマリンスポーツをしにいこう。

13:30にカイロについたのでエジプト博物館でミイラを見る。
数体のミイラが状態良く保存されているのに驚いた。それにしても入場料が150ポンド(3000円)とは高い。
エジプト最後の夕食はやはりコシャリを食べる。やはりうまい。

カイロ空港では荷物検査のおっさんからお金を要求される。なんの料金だとまわりに聞こえるように言ったら
支払わなくてよいとのこと。空港の職員がぼったくるなよ。
アエロフロートでは相手の手続きミスで1hも待たされる。飛行機にのれないかと思った。
シュレメチボ空港にて13hのトランジット。さすがに暇をもてあました。周りにアジア人がいないし。
免税店のおねーちゃんも全然客が入ってなくて暇そうだった。免税店なのにコーラが340円と高い。
そりゃ客は来ないよな。



7日目(6/28)
10:00に日本に無事到着。
カイロの感想は思ったよりも都会で観光しやすかった。
インドを旅行できれば世界のどこでもいけるというのもまんざらうそではないようだ。
世界三大ウザい民族はインド人、モロッコ人、エジプト人だそうな。
商売目的でなければ気軽に話しかけてくれるのは大歓迎だ。

今回も楽しい旅であった。次の目的地はどこにしよう?

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